ソニー生命

ダブルケアの中で考えるライフプランニングの重要性について、ソニー生命保険(株)のライフプランナーの和知俊行さん、横浜でダブルケア当事者の方をサポートする活動を行っている社団法人ダブルケアサポートの東恵子さんにお話を伺いました。

家族の年表を考えたことはありますか?

─ 和知さんのお仕事の内容について教えて頂けますか?

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和知俊行(以下、和知) ライフプランナーという肩書きで、保険だけではなく、不動産などの家のことや、税金のことなど、お金のことすべてについてお客様に情報提供をさせて頂いています。

また、私たちは本当に必要な保障を提供するために、将来予想される出来事や夢を描き、未来の設計図をたてる「ライフプランニング」を大切にしています。 先々の人生がどうなっていくかあまり意識される方が少ない中で、自分の人生やご家族にどういう問題が起きていくのか、どういう時に不安が大きくなるのか、そういったことを話し合うツールとして、ライフプランニングを全国に広めていきたいと思っています。

ライフプランニングを通じ、万が一のことが起きても残されたご家族が安心して暮らしていただけるよう、保険の提案をさせて頂いています。

─ ダブルケアのサポート活動に携わられるようになったきっかけはどのようなことでしたか?

和知 横浜市にある「ほしのひろば」という子育て広場にて、同じくライフプランナーの池田と二人で、子育て広場に来られているママさん向けにライフプランニングセミナーを実施しました。 例えば、お子さんが大学を出る時に自分が何歳なのか、その後の人生がどうなっているのか、一緒に年表を作りながら考えるというものです。 その中で、施設長の北原さんという方に、いま実はダブルケアという問題が起きていて、介護の話もできますか? と尋ねて頂いたことがありました。

保険のお話もそうですが、ライフプランニングの中で介護のお話もしていましたので、「もちろんできます。」と答えました。 そのようなきっかけでダブルケアについてお話をさせて頂くことになりました。 その中で、(ダブルケアサポートの代表理事である)東さんにもお会いすることになりました。

─ 横浜でのセミナーでは、具体的にはどのようなことをお伝えされているのでしょうか。

和知 ライフプランのセミナーを行う中で一番重要なのが、核家族化が進んでいるなかで、自分の家のことだけではなくて、自分の親等も含めたライフプランニングをするということです。 例えば、自分の子供が20歳になった時に、自分の両親が何歳になるのか、冷静に考えればすぐわかるのですが、普段気にすることがない。 そういうことを一緒に考えていくような活動を行っています。

─ ダブルケアのサポート活動を通して、和知さん自身はどのようなことをお考えになりましたか?

和知 私自身が実はダブルケア当事者だったんです。 私が中学生の時に、祖母が介護が必要になりました。 私は子供のほうの当事者、ということになります。学校でも話せない話題ですし、家でもやはり祖母もいるし、家族にも話ができない状態でした。

自分の経験してきたことはダブルケアだったんだと知ってからは、やはりそこに意識が行くようになりました。 ダブルケア当事者として、ダブルケアが実際に起こりうることだということを、これから更に伝えていきたいと思っています。

─ このサイトをご覧になられる当事者の方に、特にお伝えしたいことはございますか?

和知 まず、ライフプランを考えて頂きたいなと思います。 もし時間がなくてなかなかできないということであれば、ご家族の名前と、その横に年齢を書いて頂くだけでよいと思います。 今まさにダブルケアになっているという方でも、まずはお名前と年齢を書いて、話し合いを持っていただくだけで違うと思います。 その中で、何かお金に関する情報がほしい、ということがあれば、もちろん相談に乗りますのでぜひご連絡をいただきたいと思います。

公の支援の場所に出て来られない方がいる

─ 次に、東さんご自身は、二人のお子さんがいらっしゃって、ダブルケアサポートの活動以外にも、NPO法人シャーロックホームズで子育て支援の活動もされていらっしゃいますね。

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東恵子(以下、東) はい、子育て支援、地域支援など、住みよい町をつくるという視点で活動をしています。

─ 横浜でダブルケアの支援活動を行われるようになったのは、どのようなことがきっかけでいらっしゃいましたか?

始まりは2012年、横浜国立大学相馬先生の調査のお手伝いをしたことがきっかけです。 その際に、(現在理事長をされているNPO法人シャーロックホームズの)スタッフの中にも、ダブルケア当事者の方がいたり、知り合いが、過去にそういう経験があったりしました。そういうことを全然知らなかったのですが、調査をしてみて、身近なところにダブルケア当事者の方がいるんだということが分かりました。

インタビュー調査に立ち合わせて頂いたのですが、誰にも言えず自分の家のことをはじめて喋ります、という方ばかりで、ダブルケアの調査だけでなく、調査結果を踏まえてどういう支援ができるかということを、考えなければならないと思いました。

当時「ダブルケア」という言葉はまだなく、概念すらありませんでしたが、ダブルケア当事者の方の中には子育てと介護で忙しく、子育て広場や公的な支援の場に出て来られない方たちがいる、ということを知りました。

どう支援するかを考えた時に、皆さん話す場がほしいんだということを強く感じたので、調査でお会いした方などを通じて、一度集まって頂く場の設定をした、というのがきっかけです。今現在もそのような場を作る活動を行っています。

また、こういう(ダブルケアをする)ママ達もいる、ということを知ってもらうのもとても大切なことなので、専門家の方にも同席いただいて、その場で質問頂いて解決できることもあるということを想定して、座談会を行っています。

「ダブルケア」視点を現場に届けたい

最近も横浜市のある地区で座談会を行いまして、ある地域包括支援センターのケアマネージャーの方に来て頂きました。 その際にその方から、こういう(ダブルケアの)層があるということにあまり実感が湧かなかったが、お母さん達の話を聞いていたら、例えば過去に似たようなケースがあったとか、あの人も確かダブルケアだったなど、何件か心当たりがあるということを仰っていました。 ですので、(支援現場の方にダブルケアについて)知ってもらうことはとても大事だと思っています。

そこで、ダブルケアのことを知ってもらうための勉強会や、サポーター養成講座というものを行っています。 (公的に)ダブルケアの当事者の方々と接点を持ちうる方にご参加いただいて、ダブルケア視点を現場に届けてほしいなと思っています。

ダブルケア当事者を助けるために施設を作らなきゃいけないとか、相談窓口を設けなきゃいけないとか、そういうことはしなくても、日々ダブルケア当事者に接する人たちがダブルケアについて知っていることで、随分アプローチが変わってくると思うんですよね。 お金をかけなくても今すぐできることで、ダブルケア当事者の方の負担の軽減につながるような支援になることを目指して行っています。

─ その他に、「ハッピーケアノート」というハンドブックづくりもされていらっしゃいますね。

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子育ては妊娠期間という準備期間がありますけれど、介護というのはある日突然やってくるので、なかなか備えを持つことができない。直面したときに、どうすればいいんだろうと迷われたりする。

皆が参考になるような冊子があればいいんじゃないか、という声もありまして、作ることになりました。 育児と介護でダブルケアになったことを悲観しないでなるべくハッピーに捉えましょう、そういう意味あいも持たせた冊子づくりを行っています。

グループで、地域で、お金のことを考える

─ 地域に、例えば東さんのような背中を押してくれる方がいない場合もあると思います。ダブルケアTalk!を見に来られる方に、お伝えしたいことはございますか。

ダブルケアに直面している方は情報サイトをじっくり見たり、お金のことを考える時間がない。もう少し相談しやすいようになればいいなと思っています。

和知 個人のお客様は家にあがるのも抵抗がある方も多いですよね。もちろん、お声がけ頂ければ、全国どこにでも、お伺いいたします。

─ ダブルケアTalk!に来てこのページをご覧頂いて、ライフプランニングのセミナーをご自身の地域でやってほしい、という要望がもしあれば、それにも、お応え頂けるんですね。

和知 はい、もちろんです。ソニー生命には全国に約4500人のライフプランナーがいますので、お近くのライフプランナーをご紹介することもできます。

親族の問題が表面化する前に、ダブルケアに備えるために

和知 自分の家が、先々どうなるかをまずは考えてみてほしいと思います。両親や義理のご両親を観点に入れて考える。それを考えるツールとして、ライフプランニングを使ってもらえることが、私達としては一番嬉しいです。 ダブルケアになったらなかなか話し合う時間はとれないと思いますし、きっかけが何もない中で話すのはやっぱり嫌だという気持ちがあると思いますが、例えば、子どもが何歳になったら、(ご自身の)お父さんは何歳になる、その時にお金がいくら必要になる。 そういったことを家庭でも話しやすくするツールとして、ライフプランニングをご利用頂きたいと思っています。

ダブルケアに直面したことで、親族間、夫婦間の争いが表面化することがあるんですよね。 要介護者と介護者など、色々なことが顕在化しやすい。そこで新たに家族間の人間関係が分かったりすることもある。 そういうことを支援活動をする中で感じました。 要介護のおばあちゃんなどご本人も介護への備えがないと要介護になったことを認めない、とか、まだまだ自分は大丈夫と思っているとか、そういうこともあります。あとはお金の備えが一番大事ですよね。 自分に介護が必要になった時に、介護費用をきちんと蓄えられていた方と、そうでない方では差が出てきます。

そういう(ダブルケアのような)ことにあう前にもう少し、踏み込んでそのようなお金の話とかができる親族関係を持つって、すごく大事なのかなと思います。 ダブルケアに直面した時に、子ども世代が費用を捻出しなければならなくなるということも実際にあります。 子ども世代、さらに孫世代、未来のことを考える。 ある程度のシニアの方々が、自分への備えとして、自分に介護が必要になった時にどうするか、ある程度のシミュレーションをして親族で話し合う。 かしこまって考えようと言われると抵抗がありますが、親しみやすいツールとしてライフプランニングを使うのは、とても考えやすいかなと思います。

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ソニー生命保険株式会社
http://www.sonylife.co.jp/

ダブルケアについて
http://www.sonylife.co.jp/doublecare/

ソニー生命は、ライフプランニングを通じて、この先の人生においてダブルケアが起こりうる可能性や、直面する前の対策、備えの大切さを考えていただく活動に取り組んでいます。

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